ノコギリヤシを飲み過ぎるとどうなるのですか？
ノコギリヤシなどのサプリメント商品と医薬品とでは、「健康のため」に服用する点は同じですが、それぞれに性質が異なります。
患部に対し即効性がある医薬品に対し、サプリメントは少しずつ時間をかけて、体調が整っていくのを期待するものです。
そのため、時間がかかるのをじれったく感じ、「多めに飲めばもっと早く実感できるのでは」と考える利用者もいるといいます。
結論からいえば、多めに飲んだからといってノコギリヤシの実感が早まることはない上に、それどころか健康へのリスクが懸念されるので、注意が必要です。
では、ノコギリヤシを飲み過ぎるとどうなってしまうのでしょうか？
ノコギリヤシを飲み過ぎた時の反応としてよく聞かれるのは、消化器系のトラブルです。
気分が悪くなって吐き気がしたり、胃痛、腹痛などを起こすことがあります。
さらには、下痢気味、便秘気味になった、頭痛を感じたという声も聞かれます。
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飲み過ぎかどうかは個人差がある
何グラムからが飲み過ぎなのかを知るには、ノコギリヤシエキスの推奨摂取量を確認する必要があります。
現在、日本で多くのメーカーが採用しているのは、1日320ｇ前後です。
これは、過去のノコギリヤシを使用した臨床試験から最も力を実感できると推測される量であり、サプリ1粒にノコギリヤシエキスを何グラム封入するかによって、合計320ｇを1日で摂取できるように、服用法が決められます。
ただしこれはあくまでも目安であり、「飲み過ぎになってしまうかどうか」は、個人の体質によります。
320gでも多過ぎてむかつきを感じてしまう方もいれば、少し多めでも平気という方もいます。
推奨量を服用したにも関わらず先に挙げたようなトラブルが感じられた時には、摂取量を減らして様子を見ましょう。
また、飲み始めて数週間してからトラブルを感じた場合、それがノコギリヤシによるものなのか、その他に原因があるのかを慎重に判断する必要があるでしょう。
意識せずに飲み過ぎてしまうケースも
海外からの個人輸入品では、1日の摂取量が500㎎を超えるようなものがありますが、このようなサプリを飲んでいると、意識しないうちに飲み過ぎの状態になる可能性があります。
海外の製品はあくまでその国の平均的な体格に合わせて作られたものなので、どちらかといえば小柄な人が多い日本人には、エキスが多過ぎる傾向であるためです。
「大容量で安いから」と飛びつくことなく、ノコギリヤシ含有量はもちろん、安心して服用できる商品かどうかを見極めることが大事です。
英語表記を十分に解読するのが難しい場合には、むやみに購入するのは控えた方が安心でしょう。
これらの情報をまとめると、ノコギリヤシサプリは多く飲むほど健康にいいというものではありません。
そして適正摂取量には、体質により個人差があります。
商品に記載された服用方法を参考に、自分に合った量を毎日続けて服用することが、実感を高めるための一番の近道なのです。
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