ノコギリヤシは天然のカテーテルと言われるって本当？
研究者の間で、ノコギリヤシが「天然のカテーテル」「植物性カテーテル」と呼ばれているというのは本当です。
カテーテル（catheter）とは医療器具のひとつで、中空の柔らかい管を指します。
体液の排出や、薬液、造影剤の注入を目的に、体腔や消化管、尿管、血管などに挿入して用います。
カテーテルにも種類がありますが、ノコギリヤシが例えられるのは、尿道カテーテルのことです。
尿道カテーテルは、前立腺や神経のトラブル、薬剤の影響などで自力での排尿が難しくなった場合に尿道口から膀胱へとカテーテルを通して、尿の排出を助けます。
ノコギリヤシは、何らかのトラブルで排尿がしづらくなった体に少しずつ影響し、尿道カテーテルのように排尿のサポートが期待できると考えられています。
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カテーテルのように役立つ理由は？
ノコギリヤシはそもそも、南米に自生するヤシ科の植物です。
医療器具のカテーテルに似た力は、ノコギリヤシの黒い果実の中にあるエキスに存在します。
中高年以上の男性に多く見られる、前立腺を原因とした排尿トラブルに関係するのは、男性ホルモンのひとつであるジヒドロテストステロン（DHT）です。
テストステロン量は年齢とともに減少し、その結果DHTが増加して前立腺が大きくなり、尿道が圧迫されます。
こうして尿が出づらくなって、尿が残ることですぐにトイレに行きたくなったり、尿がチョロチョロとしか出なかったり、といったことが起こるのです。
ノコギリヤシのエキスは、テストステロンをDHTへと変換する酵素をブロックして、まるでカテーテルのように排尿をサポートしてくれる、と例えられているというわけです。
天然成分という大きなメリット
もうひとつ注目したいのは、「天然の」「植物性」という部分です。
植物の果実から抽出された純粋なエキスであるノコギリヤシは、これまで重篤な副作用の報告がありません。
まれに、腹痛や頭痛、吐き気がするといった反応が見られますが、これはノコギリヤシエキスを多く摂取し過ぎているか、もしくは体質との相性によるものと考えられます。
一方、排尿トラブルで病院を受診した際に処方される薬では、口が渇く、便秘しやすい、眠気が出る、カスミ目・眼圧など、目に異常を感じるなどの副作用の可能性があります。
上記のような理由から、ノコギリヤシを処方薬として扱うヨーロッパの国々の泌尿器科医は、副作用の心配がないノコギリヤシを積極的に患者さんに処方していると言われます。
天然のカテーテル・ノコギリヤシは、本物のカテーテルのように物理的に排尿を促すものではありません。
しかしサプリとして毎日摂取することで、体の中から排尿をサポートしていきます。
自然の力を上手く利用して、年齢とともに増えがちなトラブルを整えていきましょう。
サプリなので手軽に、しかも安心して試せるのがいいですね。
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