排尿トラブル時に摂りたい食品は？
私たちの体は、毎日口にするものから摂りいれる栄養で作られています。
よほど食に気をつけている方以外のほとんどの方は、毎日何気なくメニューを選んでいると思いますが、その選択の結果が体調や肌調子を良くしたり、逆に不調を招いてしまったりするのです。
中高年以上の方にだんだんと「排尿の回数が多過ぎる」「尿のキレが悪い」「トイレに行ってもすっきりしない」などの悩みが多くなるのには、様々な原因が考えられます。
年齢による変化もありますが、食べているものがその症状を悪化させている可能性もあります。
そこで、排尿トラブルが気になるときにはどんな食べ物を摂るとよいのか、確認してみましょう。
食品のひとつ「サプリメント」では？
排尿トラブルに悩む方に世界中で利用されているノコギリヤシなどのサプリメントがありますが、これは薬ではなく食品のひとつです。
ノコギリヤシという植物のエキスに、男性ホルモン・テストステロンの変化をブロックする役割があり、その結果中高年に多い尿回数の増加を和らげるのに役立つのを期待して、服用されています。
そのほかの栄養分で言えば、亜鉛がノコギリヤシエキスと同じ役割をもつために、ノコギリヤシサプリで同時配合されていることが多いですね。
ペポカボチャの種子やボタンボウフウ（イソサミジン）も、排尿トラブル緩和を目的にしたサプリに多く使用されています。
ノコギリヤシはヨーロッパでは医薬品として病院で処方されますが、日本では健康食品のひとつとして扱われるので、食べ物と同じく誰もが自由にノコギリヤシを試すことができます。
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毎日の食事で摂りいれたい食材
「冷え」によってトイレに行きたくなるのは、誰もが経験していることと思います。
冷えを予防するため、体を温める食べ物をとる様にしましょう。薬味やドリンクにも使用される生姜や、ねぎ、唐辛子などが適しています。
料理としてはスープを選ぶと、体の中から温まります。
昔から排尿トラブルに良いとされてきた食べ物に、銀杏（ギンナン）があります。
銀杏に豊富に含まれるマグネシウムが、尿道を締める役割をする尿道括約筋を強くすることですぐにトイレに行きたくなったり尿が漏れてしまう状況を良くすると考えられます。さらに体を温めるギンコライドという成分も含まれます。炒り銀杏や炊き込みご飯もいいですね。
腎臓の働きをよくする食材としてクルミも有名です。排尿筋の過度の緊張を緩めることで膀胱周辺のリラックスをもたらします。ナッツとしてそのまま食べるのもいいですし、炒め物やお菓子・パンのトッピングにもピッタリです。黒ゴマでは、含有成分のゴマリグナンが自律神経やホルモンバランスを整えることで、尿回数の軽減を期待できます。
野菜では山芋、ニンジンがおすすめです。山芋には銀杏と同じくマグネシウムが含まれ、さらにジアスターゼという消化酵素が排尿トラブルに良いとされています。
ニンジンに含まれるβカロチンや鉄分が血流を良くし、体を温めてくれます。
魚でおすすめなのはドジョウです。鉄分と亜鉛によって体を温め、またノコギリヤシエキスと同じ成分で排尿の悩みを和らげていきます。ドジョウは普段あまり食べない食材かもしれませんが、機会があれば選ぶようにしてみましょう。
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