安全性が高いと聞きますが、本当に副作用はないのでしょうか？
「副作用」をどのようなものと捉えるか、その考え方にもよります。
食べ物でもアレルギー症状が出たり、食べ過ぎれば下痢や嘔吐が起きるのと同様に、ノコギリヤシを飲んで、胃の不快感や不調、吐き気を感じたり、下痢、便秘、腹痛が起こるケースもあります。
ただ急激もしくは慢性的な毒性のあるものではなく、問題とされるような副作用はない、と言うことができます。
処方薬と併用して服用しても、相関性の認められるものはありません。
しかし病気治療中の方は念のため、副作用等、医師にノコギリヤシを摂取しても問題がないか確認を取るようにしましょう。
その安全性を考えるならば、ノコギリヤシエキスがどんな原料から作られているのかを知っておく必要があります。
ノコギリヤシはヤシ科の植物であり、エキスはその果実から抽出されます。
その実には滋養強壮のパワーがあるとして、現地のインディアンに食用されていました。
この歴史を見れば、摂取において危険性が少ないことがわかっていただけると思います。
そのために日本においては、ドラッグストアや通信販売で誰もが購入できる「健康食品」として扱われるのです。
近年そのパワーの研究が進むうちに、排尿にまつわるトラブルに優れた健康成分が役立つことが分かり、ヨーロッパにおいては医師に処方される「医薬品」として扱われています。
ノコギリヤシには、医薬品として用いられるほどのパワーが確認されていながら、食品と同じように扱われる「安全性」もあるということが分かります。
ただし、ホルモンバランスに影響する成分であるため、妊娠中の方やホルモン療法中の方は使用を控えたほうが良いでしょう。
自分の体質に合うかどうか、少量ずつ飲み始め、規定量まで増やしていくことをおすすめします。
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天然由来のノコギリヤシが好まれる理由
日本では健康食品のサプリとして販売されているノコギリヤシですが、欧州の国々では泌尿器系疾患の処方薬、つまり医薬品として扱われています。
しかも、他の医薬品よりノコギリヤシの方が好んで処方されているといいます。
その大きな理由としてはやはり、副作用の心配がないという「安全性」が挙げられるでしょう。
例えば前立腺肥大症の患者に対し、病院において抗アンドロゲン剤が処方されたとします。
この治療薬の副作用として、前立腺特異抗原値（PSA値）に影響してしまう点が挙げられます。
PSA値は、より深刻な泌尿器疾患のサインとされているため、抗アンドロゲン剤を服用していることによって、疾患の兆候を見逃してしまうリスクがあるのです。
一方で植物由来のノコギリヤシにはそのような副作用がなく、PSA値への影響も確認されていません。
医薬品とノコギリヤシとの比較治験によって、PSA値への影響はこのように異なっていても、排尿時の不具合に対しては同程度の成果がみられることが分かっています。
こうして安全性が確認されているノコギリヤシが、日本ではサプリメントとして、自由に服用できる環境にあります。
年齢を経るにつれ排尿関連のトラブルに悩む確率は高まり、50歳～60歳の男性の過半数が、トイレ回数や夜間の尿意、キレの悪さなどなんらかのトラブルを我慢していると言われます。
「病院に行くほどでもないけれど困っている」「病院に行っても思うように良くならない」というとき、副作用の心配がないノコギリヤシを試してみるという選択肢があるのです。
ノコギリヤシで注意したい「飲みすぎ」
ノコギリヤシのサプリを服用して、頭痛や嘔吐感、下痢、便秘といった不具合が感じられたというケースの多くは、過剰摂取が原因と考えられます。
ノコギリヤシエキスの1日の摂取量に国の規定はありませんが、日本のメーカーの多くは320mg前後を基準としています。
これは過去の治験結果のデータから基づいて決められているものです。
この推奨量を大きく上回って飲み過ぎてしまった場合に、先述のような不調が感じられるようになります。
海外の製品では2倍程度の摂取量を指示するサプリも見られますが、その安全性についてより注意を払う必要がありますし、いきなりそのような量から飲み始めることにはリスクが伴います。
急激な副作用の心配がない安心なサプリとはいっても、その実感には個人差が大きいものです。
パワーをより効率的かつ安全に引き出すには、商品ごとの服用指示を参考に、自分にとってベストな量・飲み方を決める必要があります。
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