ノコギリヤシ服用時に注意すべきことはありますか？
いつでも誰でも手軽に購入できるサプリメント。手軽であるからこそ、服用に際しての注意点をしっかりと確認しておきたいものです。
とはいえ、基本的に医薬品のような即効性や副作用のリスクがないからこそサプリとして販売されているのであって、なかでも安全性の高いノコギリヤシでは、注意点は多くありません。
ホルモンバランスへの影響など
まず第一に注意しておきたいのは男性ホルモンへの影響です。
トイレ回数が多くて悩む方にノコギリヤシが人気である理由は、ノコギリヤシ成分が酵素・5α-リダクターゼに機能して男性ホルモンの変化をブロックする点にあります。
したがって、妊娠中や授乳中の女性、男子乳幼児やホルモン療法中の方など、ホルモンバランスに気をつけなければならない方は服用を控えてください。妊娠中や産後はトイレが近くなる方が多いですが、多くの場合時間が経てばよくなるので様子を見てみましょう。
トイレトラブルだけでなくどのような症状でも、何らかの疾患の兆候という可能性が存在します。ノコギリヤシの服用でトイレ回数が落ち着いても、痛みなどの不具合や他の体調不良が続く場合には、きちんと病院で診てもらって疾患の有無を確認するようにします。
医薬品との飲み合わせを心配する声があります。ノコギリヤシでは特に「この医薬品はダメ」というものはありませんが、念のために医師の診察時や薬剤師から薬の説明を受ける時に「ノコギリヤシを飲んでいますが大丈夫ですか？」と聞いておくとなお安心です。
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亜鉛の過剰摂取にはならない？
ノコギリヤシサプリではそのパワーをさらに強めてくれる副成分が同時配合されており、どの成分を合わせるのかは商品により様々ですが、よく見られるのがノコギリヤシと同じく5α-リダクターゼへのブロックする成分をもつ「亜鉛」です。
そこで「亜鉛の摂り過ぎに注意しなくて大丈夫だろうか？」と不安になる方もいるかと思います。
亜鉛の過剰摂取では、めまいや頭痛、吐き気、貧血、コレステロール値異常といった副作用の可能性があります。ただし普通に生活をしていて、亜鉛の摂り過ぎになる可能性はほとんどありません。
厚生労働省が推奨する1日の亜鉛摂取量は10mgです。例えば亜鉛が豊富な食材・牡蠣1個に含まれる亜鉛は15mgですが、このうち実際に体内に吸収されるのは5％から多くても40％程度なのです。
亜鉛単体のサプリメントを飲み過ぎたり、亜鉛を扱うメッキ工場勤務でいつのまにか亜鉛を吸い込んでいるなどといった状況でない限り、過剰摂取の心配は要りません。
ただし規定量を超えたサプリの服用を続ければ、副作用というよりは「食べ過ぎ」と同様にお腹を壊したり、気持ち悪くなったりすることがあります。
「いち早くパワーを実感したい！」というときは、多く飲むのではなく毎日忘れずに飲み続けるということ、トイレトラブルにいいとされる生活習慣をサプリの服用にプラスしてみるようにしましょう。
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