メディカルハーブとしての特徴を教えてください
ハーブというと、紅茶として飲んだり、アロマオイルに用いたり、肉料理のスパイスとして使われるものとして馴染みがありますよね。
独特の清々しい香りがあり、健康的なイメージを持つ方が多いと思います。
ハーブとは、ラテン語で「草木」のこと。
さまざまな植物の持つパワーを料理にも取り入れているわけですが、特に健康に対する恩恵をもたらす種類のものは「メディカルハーブ」として利用されています。
特にその研究が進んでいるのはヨーロッパ諸国です。
医薬品として処方されるケースも多く見られ、そのひとつが「ノコギリヤシ」です。
ノコギリヤシは、その名前のとおり「ヤシ」の木の一種。
ギザギザの葉が特徴ですが、利用されるのは黒く固い実の部分です。
その作用は現代でも詳細には解明されていませんが、ノコギリヤシのエキスには、男性ホルモンのテストステロンを悪玉ホルモンのジヒドロテストステロンへと変えてしまう酵素へと影響することで、有害成分の発生を防ぐ力があります。
その結果、排尿関連の悩みを和らげていく成果があると考えられているのです。
そのパワーについては、これまでに様々な臨床試験が行われており、その結果ヨーロッパ諸国では医薬品として、日本ではサプリメントとして利用されるようになりました。
ハーブティーとして煮出して飲むことも可能です。
果実10gに対し水500mlで煮出すと、醗酵した香りと少し甘みのあるお茶としていただくことができます。
実が固いので少し潰したほうが成分がよく出ますが、無理はしないようにしてください。
サプリメント商品としては、「超臨界抽出法」を用いてエキス成分を抽出したものが、よりパワーを引き出すことができるとして有名です。
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人間とハーブの歴史
ちょっとした風邪や怪我に頭痛、腹痛など、病を治す薬は欠かせないものですよね。
「初めての薬」と言われるアスピリンが発明されたのは、遠い昔ではなく1,899年のこと。
それ以前は西洋医学、そして医薬品は存在しませんでした。
ではそれまでの間、人はどのようにして健康を保ってきたのかを見てみると、植物の力が大きな役割を果たしてきたと言えます。
紀元前1,700年頃の古代エジプトの記録には、既に700種類ものハーブが栽培されていたという記述があります。
古代ギリシャのヒポクラテスは約400種類のハーブを処方していたと言われ、その後も様々なハーブの研究が進められました。
中世ヨーロッパの時代には、宗教間の争いによりハーブ療法が迫害を受けるというトラブルもありましたが、そのあいだも文献の写本などで、ハーブ研究は細々と受け継がれていきます。
一方で中国では漢方が、中近東ではアラビア医学が発展していき、十字軍の遠征によって東西のハーブが出会いました。
アメリカに上陸したヨーロッパ人によって、インディアンたちが利用していたハーブ・ノコギリヤシが欧州に持ち帰られ、メディカルハーブとしての研究が開始されます。
この頃には「ハーバリスト」と呼ばれるハーブ専門家が活躍するようになり、数多いハーブが体系化されていきました。
ウィルス性疾患の蔓延といった社会的な需要から抗生物質が発見されたことから西洋医学がスタートし、その後医学の主流となっていきます。
そして現代では、医薬品での対処が難しいストレス性疾患や生活習慣病といった「現代病」が増加しており、体質や体調を整えていくハーブの力が注目されるようになり、サプリメント商品として愛用されています。
メディカルハーブ・ノコギリヤシの魅力
欧州のいくつかの国では、泌尿器系疾患への処方薬として利用されるノコギリヤシですが、日本においてはトイレトラブルに悩む方向けのサプリとして販売され、数多いサプリの中でも人気商品のひとつになっています。
ノコギリヤシについては、既に世界各国で2,000例を超える臨床試験が行われており、その有用性が評価されています。
「天然のカテーテル」という別称は、このような実績から生まれたものです。
なかでも注目されるのはその安全性です。
男性ホルモンに影響することから、ホルモン療法中の方や妊娠中、授乳中の方は避けるべきですが、そのほかには特に副作用が認められておらず、中でも特に安全性が高いハーブとして知られています。
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