エキスとは・・・どのようなもの？
北米から中南米にかけて自生するヤシ科の植物、ノコギリヤシ。
ただ植物が生えているだけでは、「口にしよう」「体にいいかも」とはなかなか思いませんが、原産地に住むインディアンたちは、ノコギリヤシに滋養強壮・精力回復のパワーがあることを知り、習慣的に常備薬として用いていました。
この時点では、まだエキスではなく、果実そのままの状態です。
その後、ヨーロッパからアメリカに渡った人々が、インディアンのこの習慣を知り、ノコギリヤシというハーブを持ち帰って、そのパワーの源を研究し、成分を明かしていくこととなります。
数々の実験データから、排尿にまつわる悩みを持つ方にパワーをもたらすことが分かり、ヨーロッパ諸国では医薬品として扱われるまでになるのです。
日本において、そして世界中の国々においても、健康補助食品として製品製造・販売する企業が多く存在します。
その製品化にあたって、ノコギリヤシのエキスが効果的に抽出され、その力を出来るだけ得られるように、工夫がなされています。
ノコギリヤシエキスの抽出として最も信頼されているのは、インデナ社が開発した「超臨界抽出法」です。
特殊な状態に調整した炭酸ガスを触媒として、黒い小さな果実から、純度の高いエキスだけを取り出すことを可能にしています。
ただし、全ての商品がこの抽出法を用いているわけではありません。
事前にしっかり確認して、成分の高い商品を選びたいですね。
ノコギリヤシのサプリメントでは、このようなエキスとともに、その利用目的をより高めるような成分を同時配合したものがほとんどです。
例えば排尿への悩みを持つ方におすすめなのは、カボチャ種子や亜鉛と合わせたタイプです。
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サプリメントのエキスってどんなもの？
ノコギリヤシエキス配合、という文字を見て、エキスとは「液状のものなのだろうな」と想像はしても、具体的にどのようなものなのかはメーカー関係者などでなければ、なかなか分からないと思います。
エキス（extract）は、動物・植物の成分を水やエタノール、もしくはこれらを混合した液体に浸出させ、その液体を濃縮したものと定義されています。
オランダ語のextractには、引き出す、絞り出すといった意味があります。
原料を細かく裁断したうえで浸出液に一定時間放置し、もしくは加熱して浸出させ、85度以下など減圧下で濃縮したものを軟エキス、これをいったん冷却乾燥させたのちに砕いて粉末状にしたものを乾燥エキスと呼びます。
絞り出した成分そのものをエキスと呼ぶ場合もあり、これらは医薬品や加工食品の材料として使用されます。
ノコギリヤシエキスも、以前はこの「エキス」の定義のように、水やエタノールにノコギリヤシの果実を入れ浸出させることで引き出していました。
しかしこの方法では、酸化しやすいため保存のために添加物を加えなければならず、不純物も多くなってしまうのが難点でした。
これらのデメリットを改善したのが、ノコギリヤシサプリを調べてみると必ず目にする「超臨界抽出法」というエキス製造法です。
様々に活用される超臨界抽出法
低温で超臨界状態となる二酸化炭素の性質を利用し、熱に弱いエキスの抽出を可能にした「超臨界抽出法」。
これをノコギリヤシに用いることを始めたのは、医薬品・化粧品・健康食品の世界的メーカーであるイタリアの「インデナ社」です。
酸化しにくく、かつ純度の高い有用成分を引き出せる方法であることから、国際特許も与えられています。
超臨界抽出法は、ノコギリヤシエキスの製造に限定して使用されるものではありません。
そのほかにも様々な食品成分の抽出に利用されるほか、輸入野菜の残留農薬検査、土壌中の有害物質検査、添加剤の抽出や農薬・殺虫剤の抽出などにも用いられていて、その抽出率と迅速性が高く評価されています。
超臨界抽出法で製造されたノコギリヤシエキスであるということは、商品に一定の品質・信頼性をもたらすものであり、この製法によって世界中でより便利に、よりサポート力の高いノコギリヤシサプリが得られるようになったことは間違いありません。
より品質良く安心して飲み続けられる商品選びの参考にしてください。
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